シャーリー・フェネット

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正面 左面
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右面 背面 左下から

2010年 9月〜2011年 2月製作

2006年から2008年にかけて、2部構成で放映された人気アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」シリーズの主要ヒロインの一人です。

たくさんの美男美女が登場することでも有名な同作品ですが(余談ですが、私、同作品において、『顔はわかるけど名前がわからない』というキャラが未だに数多く存在します)、このシャーリーは、くりくりとした大きな目と、ころころと変わる表情、さらさらの髪、発育の良い肢体(笑)と、ぱっと見た瞬間に、「あっ、可愛いな!」と思えるキャラでした。
ある程度物語が進み、主人公をはじめとするたくさんのキャラたちの背負っているものが浮き彫りになっていくにつれ、
「きっと、この物語は、最終的には登場人物のほぼ全員が死んじゃうんだけど、このシャーリーという娘は生き延びて、その時点において、お腹の中には主人公の子供(=続編への布石)を身篭っているに違いない!」
と思い込んでいました(笑)。
さらに観続けるにつれ、その「主人公の子供を宿す」という役割は、もう一人の主要ヒロインであった紅月カレンが担うようになるのだろうなと思うようになっていきましたが(TURN 9 『朱禁城 の 花嫁』における、ルルーシュの、『全てが終わったら、一緒にアシュフォード学園に帰らないか?』という台詞は、決して”駒”をより使いやすいものにするための方便ではなかったと思います)、それでも、「シャーリーは最後まで生き延びるキャラである」と信じて疑わなかったので、彼女が死んだときにはすごく驚きました。
ともあれ、彼女の明るさ、優しさ、無邪気さ、そして、ルルーシュへの一途な愛が、ルルーシュの「少年」としての部分を強調しつつ、物語の過酷な面を引き立てていたのだと思います(私見ですが、『魔王』としての彼のパートナーはC.C.で、『魔王と少年の間をさまよう者』としての彼のパートナーはカレンだったのではないかと)。

さて、このキットは、「月刊ホビージャパン2010年1月号」にて、誌上限定通販されたものです。同誌は、2009年12月25日(我が県では2〜3日遅れますが)に刊行されたわけですが、年末ということで、めっちゃ忙しくて、仕事が終わっても、とてもどこかに寄り道をしたい気分ではありませんで、当然本屋にも寄りませんでした。
そして年が明け、しばらくすると余裕が出てきたので、
「そういやぁ、各模型誌をまだ読んでなかったなぁ。立ち読みだけでもしに行くか。」
と入った書店で、HJ誌の表紙を見ると、「シャーリー・フェネット誌上限定通販」の文字が!急いで手にとり、キットのレビュー記事のページを開いた途端、その可愛らしさと健康的なお色気が、飛び出す絵本さながらにこちらに押し寄せてきて、
「このキットは買わないと、一生後悔しそう…!」
と思い、(電●ホ●ーとかモデ●グラ●ィッ●スとかを立ち読みした後)一冊掴んでレジへとダッシュしました(←そりゃ、出口へとダッシュしたら、あんたは犯罪者です)。
そしてすぐに購入の手続きをしたのですが、想像していたよりもずいぶん早く手元に届き、箱を開け、パーツの欠損などの確認を済ませた時には、入手出来た喜びと、組み立ての手順等を考える喜び、完成後への期待などに胸がいっぱいになり、思わず、「折笠富美子さん万歳!!」と叫びながら、(メガネかけてないけど)メガビーを四方八方に乱射したくなりました(←だから、いい加減、声優ネタやめなさいって…!)。

このキットの特性としては、真っ先に、「カラーレジン」ということが上げられると思います。各パーツを、アニメと同じ色のレジンキャストで成型しているわけですが、実際にキットを手にした時は、雑誌で事前に見ていたとは言え、思わず「立体パズル!?」と驚嘆してしまいました。特に、両目や舌、そして、普通のキットならもっとも苦労するであろう水着の白いラインまでもが別パーツになっていることにあらためて驚かされました。
とはいえ、不器用者なりに、
「ただ組むだけでは、完成品を買ってくるのと変わらないのではないか?下手は下手なりに、モデラーを長くやっているのだし、せっかく『キット』を買ったのだから、自分なりの工夫や考察を盛り込みながら組むことで、『俺の作品』と呼びうるのではないか?」
という矜持みたいなものがあり、また、
「水着やレオタードなど、体にぴったりしたコスチュームを着てるフィギュアのキットを制作する際、どうしてもせずにはいられない、私的嗜好に基づく小改造」
をやはり今回もしたくなってしまい(←ケ●ロ軍曹が、バナナの皮を見ると踏まずにいられなくなるのと同レベルの衝動とお思いください)、改造するということは、パテを盛ったり、ペーパーがけをしたり、最終的にはサフ吹きして改造箇所と元からの箇所をなじませる必要があるということなので、アニメと同じ色を作るのに大変苦労なさったであろうメーカー様には申し分けございませんが、肌以外は全塗装させていただきました。

全塗装すると決めた時点で、
「両わき腹のパーツがそれぞれ独立しているのだから、それを利用して何か面白いことが出来ないだろうか?」
と考え、女性用下着の通販サイトなどを閲覧して(いやぁ、便利な時代になったもんだ!)、その部分を(ストッキングみたいな感じで)シースルー化させることにしました。
設定としては、
「ミレイ会長の悪ふざけに付き合わされた」
とか、
「『TURN 5 ナイト オブ ラウンズ』において、恥ずかしい格好をさせられたヴィレッタ先生のさりげない報復」
とか(ヴィレッタはシャーリーに銃で撃たれたという過去がありますが、彼女の無邪気さや人懐っこい性格、ルルーシュを一途に愛する姿には好感を抱いていたんじゃないかと思います)。
で、最初はシャーリーも、
「こんなの着て人前に出たくないですよぉ…(半泣)。」
てな感じだったんだけど、何も知らずに入室してきたルルーシュに、
「似合ってるよ。」
とか言われて、
「えっ…!…まぁ、ルルがそう言うんなら、いいか…な。あは、あはははは…!」
てな具合に、頬を赤く染めながらもニッコリ微笑んでいる、とか考えると、面白いかなと。

作業や塗装の工程については、以下のとおりです。
◎ 肌…成型色が美しかったので、なるべくそれを生かそうと思いました。経年変化で曲がっちゃうのが怖かったので、首と左足には真鍮線を入れて、補強してあります。あと、目は付属のデカールをお手本にして自分で描きました。
@表面処理後、全体にメタルプライマーを吹きつけ。
A最暗部(胸の谷間の最奥、膝裏のハの字など)に、キャロットオレンジを細吹き。
B暗部に、キャロットオレンジをクリアーと薄め液でかなり薄めたものを吹きつけ。
C頬、乳房、肩、尻、膝の上部、ふくらはぎの上部などにつや消しクリアーを吹きつけ
DCの箇所に、頬紅を綿棒などで塗布(Cの工程は、つや消しのためでなく、頬紅の粉末を乗せやすくするためのものです)。その後、クリアーを軽く吹いて定着させる。
Eつや消しクリアーにごく微量のイエローオレンジとパールホワイトパウダーを混ぜた物で全体をコーティング
F唇に、少しピンクを混ぜたクリアーを軽く乗せる。
G手足の爪に、ピンクのマニキュア(100円ショップで買った、一応本物)を塗布。

◎ 髪…当初は、こちらも成型色を生かした、軽めの塗装にしようと思ったのですが、前後の髪のパーツの合わせ目がどうしても気になってしまい、そこを埋めるということは、(成型色とは別の色の)パテを使用するということなので、ここも全塗装させていただきました。
@表面処理後、微量にイエローオレンジを混ぜたベースホワイトを全体に吹きつけ。
Aタン、イエローオレンジ、微量のスーパーイタリアンレッドを混ぜた茶色を、暗部に吹きつけ
B頭頂以外の明部に、Aの色をクリアーと薄め液でかなり薄めたものを吹きつけ。
C凹部にエナメルのハルレッドで墨入れ。
D髪の先端等に、クリアーと薄め液でかなり薄めたブラウンを吹きつけ。
E後ろ髪と前髪を顔パーツに接着して、隙間を埋め、微量にイエローホワイトを混ぜたベースホワイトを頭頂付近に吹きつけ。
F頭頂付近の明部に、Aの色をクリアーと薄め液でかなり薄めたものを吹きつけ。
G最明部(ハイライト)にタンを細吹き。
H全体に、ほぼ同量の半光沢クリアーとつや消しクリアー(=3/4つや消しクリアー?)に微量のパールピンクとパールゴールドを混ぜたものを吹きつけ。

◎ 水着(青)
@小改造後、表面処理を行い、サフ吹き。
A全体をブラックで塗装。
Bブラックを消してしまわないように注意しながら、Mr.クリスタルカラーのサファイアブルーを吹きつけ(単に、新色を試してみたかった…というのもあります)。
C明部にホワイトブルーパールを軽く吹きつけ。
D暗部にスモークグレーを吹きつけ。
E全体に半光沢クリアーを吹きつけ。

◎ 水着(両わき腹)
@表面処理後、ベースホワイトを吹きつけ。
A全体にミルキーピーチを吹きつけ。
B全体にパールホワイトを吹きつけ。
C左わき腹の皺の下に、エナメルのブラックで墨入れ。
D暗部にスモークグレーを吹きつけ。
E全体にスーパークリアーグレートーンを吹きつけ。
F全体に半光沢クリアーを吹きつけ。

◎ 水着(白)
@全体にメタルプライマーを吹きつけ
A全体にパールホワイトを吹きつけ
B暗部にクリアーと薄め液でかなり薄めたクリアーブルーを吹きつけ。
C全体に半光沢クリアーを吹きつけ。
※校章は、付属のデカールを使用。

◎ ベース…このパーツだけは、他の部分よりもいち早く、「タマ姉の乳乗せ台」と一緒に加工&塗装しました。よって、表面処理以降の工程については、そちらをご覧ください。

りゅんりゅん亭様、ホビージャパン様、B−CLUB様、元来、イベントに行かなければ入手できなかったはずの、素敵なキットの通販、ありがとうございました。
もし機会があったら、ヴィレッタ(ていうより千草さん)、セシル、ミレイも捨てがたいのですが、次はカレンをお願いします。「TURN 7 『棄てられた 仮面』」の私服姿や、定番のバニー姿、クレーンゲームの景品にもなった下着姿、一番くじE賞のイラストの寝起き姿、オリジナルの水着姿など、いろいろと期待してしまいます。
「カラーレジンキャストキット」ももちろん良いのですが、個人的には、「単色レジンキャストキット(色はアイボリーまたはフレッシュ)」の方が良いです。とは言え、「マスキングの手間」というのが、少なからずストレスになるというのもまた事実なので、「カラーレジンキャストキットと全く同じパーツ構成の単色レジンキャストキット」を同時販売してくれたりすると嬉しいです。値段も単色の方は1割ぐらい安かったりすると最高です(笑)。
で、このシャーリーと並べて、「届け、二人の組曲!!」って…あれ?

P.S.@
折笠富美子さんには、「ヴァンドレッド」のころから注目していましたが、ここ数年のご活躍は本当に目覚しいですね。個人的には、「亡念のザムド」のハルが一番好きです。
また、半年ほど前まで、ビジネスジャンプ誌に「くのいち魔宝伝」という作品が連載されてたのですが、それの主人公・詩音を演じていただきたかったです。ていうかなぁ、ここ7年ほど、私が「これは面白い!」って思って単行本を集め始めた作品って、必ず中途半端なところで終わる(打ち切られる)んだよなぁ…(泣)。ということは、漫画家さんたちにとって、私は疫病神なんでしょか…?

P.S.A
ルルーシュの福山潤さんは、将来的には、神谷明さんや山寺宏一さんのような役者さんになるんじゃないかという気がします。私が知らないだけかもしれませんが、”超激烈大バカキャラ”とかを演じてるところが見たいです。
また、”バカキャラ”ではありませんが、「キン肉マン2世」のライトニングを演じて欲しいです。ルルーシュの声で「ジョワジョワジョワジョワ〜!」って(笑)。

Update 2011.02.22  

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