鮎川まどか(セーラー服)

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左

正面 背面
右 アップ スカート無し正面
スカート無し左 スカート無し背面 スカート無し右
スカート無しややアップ正面 スカート無しややアップ右 スカート無しややアップ背面
スカート無しアップ 下半身内部 上半身内部

2011年 3月〜2012年 4月製作

「我が生涯初にして究極の萌えキャラ」です。「究極の萌えキャラ」とは別に「最高の萌えキャラ」がいますが、あくまでも、「それはそれ、これはこれ」ってことで(笑)。

このキットは、1995年に、東京の某模型店で購入しました。昨年のいつだったかは忘れましたが、古い荷物を整理している最中に偶然見つけ、ここ数年、自分の中の「まどか熱」が大いに燃え滾ってきたこともあり、制作に踏み切りました。

制作にあたっては、そのまま組んでも非常に良いキットではありましたが、「Myまどか像」を具現化したかったので、大幅に改造することにしました。イメージコンセプトとしては、「主人公・恭介のちょっとエッチな妄想の中に現れるまどか」です。

作業や塗装の工程については、以下のとおりです。ソフビキットということで、下地塗装はメタルプライマーにベースホワイトの上塗りです。また、補強(経年変化による伸縮対策)のため、ほとんどのパーツにハイスパンフォーム(硬化すると発砲スチロール状になるスプレー材)を充填してあります。

◎ 髪…形状に関してはキットのままです。
@全体にブラックを吹きつけ。
A明部にブルーを吹きつけ。
B全体に、ほぼ同量の半光沢クリアーとスーパークリアーグレートーン(つや消し)に微量のホワイトパープルパールを混ぜたものを吹きつけ。

◎ 顔
@顔があまりにも「可愛い過ぎる(”少女”過ぎる)」と思えたので、目の下の1/3ぐらいをシアノンで埋める(ちょっと妖艶な感じを出したかったので…)。整形後、下地塗装。
A全体にコーラルピンクを吹きつけ。
B明部に、ホワイトを吹きつけ。
C暗部にキャロットオレンジを吹きつけ
D全体にペールオレンジを吹きつけ。
E目にホワイトを筆塗り。
Fポンチで丸く切ったマスキングテープを瞳に貼り付け、白目をグレー系でグラデーション塗装(筆塗り)。
G瞳をブルー系でグラデーション塗装(筆塗り)。
H眉、アイライン、瞳の縁などをブラックとハルレッドを混ぜたもので描きこみ、ホワイトでハイライトを描きこむ(これらはエナメル塗料を筆塗り)。
I目をマスキング後、頬に、つや消しクリアーを吹きつけてざらつかせる(頬紅を乗せやすくするため)。
J頬紅を綿棒などで塗布。その後、クリアーを軽く吹いて定着させる。
K頬にエナメルのホワイトを薄めたものでハイライトを入れる。
Lつや消しクリアーにごく微量のイエローオレンジとパールホワイトパウダーを混ぜた物で全体をコーティング。
M唇に、少しピンクを混ぜたクリアーを軽く乗せる。

◎ 両腕…塗装に関しては、顔とほとんど変わりません。爪にはエナメルクリアーを塗っています。また、左腕は上半身に接着していますが、右腕は、スカートの着脱のギミックがやり易いよう、ポリキャップで上半身と接合しています。ただ、スカート脱がすと、右手の中指・薬指・小指の先端が無い(間違って切っちゃったとかじゃなくて、スカートを摘み上げるという芝居のため、最初から無い)のがわかっちゃうんですよね…。何か、持たせて違和感の無いものを自作すべきだったかな。

◎ 上半身…素組み状態のバストがあまりにも小さかった(平たかった)ので、大幅に改造することにしました。たとえ「思い出補正」と言われようと、CGコミック「パニック in 銭湯!」における彼女のバストは、真正面から見ると両脇を隠すだけの幅があり、真横から見るとバストトップが鼻よりも前方にあるので、そのイメージで制作しました。
@セクシー度を上げるため、服パーツの裾部分を5ミリほど切除。
A襟パーツと服パーツを接着後、胸部を大まかに切除し、バストの横幅を増すため、内部に5センチほどに切った割り箸を(突っ張りポールの要領で)ねじ込み、接着。
B胸部の切除した部分の縁に沿わせる感じで瞬間接着剤を塗布して、エポキシパテを盛り付け。
Cエポキシパテ硬化後、整形。内側もリューターで削って軽量化させる。
Dバストトップ部に一番細いピンバイスで穴を開け、適当な長さに切った虫ピンを差し込み、接着。シアノンを盛り削りして、服の下からバストトップが浮き出ている感じに整形。
原作の夏場の話において、まどかはよくバストトップが浮き出るような私服や水着を着用していたことや、マイナーだけど、個人的に大好きな漫画のヒロイン(彼女もまた、さらさらの黒髪やグラマラスな肢体、女性の艶めかしさと少女の愛らしさを兼ね備えた、”まどかの子孫”とも呼びうるキャラでした)が、ノーブラでセーラー服を着ていたのが印象的だったので、そのイメージを取り入れました。余談ですが、TVアニメ「ハイスクールD*D」のおねいさん達は、ブラジャーしてるのにバストトップ浮き出てますよね…。嬉しいけど。
E下地塗装。
F最暗部にホワイトに微量にブルーを混ぜたものを吹きつけ。
G暗部にFの色をクリアーと薄め液でかなり薄めたものを吹きつけ。
H白い部分をマスキングして、襟や袖の暗部にブラックを吹きつけ。
I襟や袖にコバルトブルーを吹きつけ。
J乾燥後、襟や袖の白いラインに合わせて、画材店で購入したグラフィックテープ(幅1ミリ)を貼り付け。剥がれないよう、端の部分には瞬間接着剤を点付け。
Kスーパークリアーで全体をコーティング。
Lつや消しクリアーに微量のホワイトブルーパールを混ぜたもので全体をコーティング。

◎ スカーフ
@暗部にあずき色を吹きつけ。
A明部にスーパーイタリアンレッドを吹きつけ。
B最暗部にエナメルのハルレッドで墨入れ。
C全体をつや消しクリアーに微量のピンクパールを混ぜたものでコーティング。
DTVアニメ「鉄のラインバレル」のヒロイン・絵美ちゃんを参考にしながら(笑)、スカーフを上半身に接着。

◎ スカート
@せっかくの、むっちり美脚を隠してしまうのはもはや犯罪だと思ったので、下半分以上を切断(本当は、もっと短くしたかったんだけど、これ以上短くすると、『右手でスカートを摘み上げる』という芝居が意味を無くしてしまうので…)。
A切断部(新しい裾)を薄く削りこむ。
B塗装に関しては、上半身の襟や袖とほぼ同じ。最暗部には、エナメルのブラックで墨入れ。

◎ 下半身
@オリジナルが、へその少し上までしかなかったので、パーツ内部に切った割り箸を入れて芯にしたものにエポキシパテを盛り付けて、みぞおちあたりまでを新造。その際、最上部を二股にすることで、バストの横幅を増すために上半身に接着した割り箸に噛ませるようにして固定出来るようにする。
A下着の通販カタログや通販サイトを見ながら(いやぁ、便利な時代になったもんだ!)、イメージを膨らましつつパンティ部分に彫刻を施す。
B全体(パンティ部分も含む)を頭・腕などと同様に塗装。
C肌部分にマスキングを施し、股間部にスモークグレイを(アンダーヘアとして)吹きつけ。
D左右の腰骨周辺をマスキング(Jの工程でメッシュシールを貼るため)。
Eアンダーヘア部分にホワイトをクリアーと薄め液でかなり薄めた色を吹きつけ(アンダーヘアを透けさせるため)。
FEの、アンダーヘアを透けさせたい部分をマスキングして、全体をホワイトで塗装。
G暗部にホワイトに微量のパープルを混ぜたものを吹きつけ。
H全体に、Gの色をクリアーと薄め液でかなり薄めた色を吹きつけ
I全体に、ホワイトパープルパールを吹きつけ。
Jネイルアートやデコ携帯に使うシールを貼り付け。
Kスーパークリアーでコーティング(シールを定着させるため)。
L半光沢クリアーでコーティング。
M光沢があったほうが良い部分(宝石状の部分)にクリアーを筆塗り。

◎ 脚
@オリジナルは、足首部分(ソックス)で上下に分割されていたので、あらかじめ接着し、継ぎ目を削って消す(個人的に、ソックスよりもストッキングのほうが好きなので…)。
A顔・腕・下半身と同じように全体を塗装。
B脚の付け根から腿、靴をそれぞれマスキング。
Cホワイトパールを吹きつけ。
D暗部にスモークグレーにブラックを微量に混ぜたものを吹きつけ。
Eネイルアートやデコ携帯に使うシールを貼り付け。
F全体にスモークグレーを吹きつけ。
G全体にスーパークリアーグレートーン(つや消し)と半光沢クリアーを同量混ぜたものに微量にパールゴールドを混ぜたものを吹きつけ。
H靴以外を全部マスキング。
I靴にブラックを吹きつけ。
J靴の革部分をマスキングして、靴底部分につや消しクリアーを吹きつけ。

今まで、ガレキをここまで大幅に改造しながら組んだことが無かったし、1ヶ月あたりの、模型制作に使える時間も少なくなってきたため、完成まで1年以上かかってしまいました。ただ、かつての「ガレキ屋さん」の多くが「完成品屋さん」へと変わってきている今だからこそ、「フィギュアを組み立てる」という行為を楽しみつつ、大事にしていきたいと思います。

昨年末から今年3月上旬にかけての、「きまぐれオレンジ☆ロード」の廉価版コミックの販売は、ハードカバー版コミックを全巻持っているとはいえ、やはりとても嬉しいものでした。これを機に、新規ファンや返り咲きファンが増えると良いなと思います。あだち充先生や高橋留美子先生のヒロインたちだけでなく、鮎川まどかもまた、’80年代のスーパーヒロインであったと知ってもらえたらなと。
また、まつもと先生は、2010年の秋と今年の初頭に個展を開かれたそうですが、その際展示されたイラストを収録したパソコンソフトを出してほしいです。さらに、「パニック in 銭湯!」を現在の技術でアニメ化してくれると、最高です。

Update 2012.05.04  

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